あなたも自己流で磨いていませんか?
皆さんは、正しい歯の磨き方というのをご存知でしょうか?もしかしたら「歯の磨き方に正しい方法なんてあるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。というのも実は、かなりの人が歯磨きを自己流で行っていたりするのが現実なのです。そこでまず、歯を磨くことの目的から問い直してみましょう。
歯磨きは歯垢を落とすために行うもの
歯磨きというのは、歯ブラシで歯の表面をゴシゴシと磨く行為です。これは、歯に付着した汚れを落とすために行っていますよね。ただ、厳密に歯磨きとは、歯垢(プラーク)を落とすために行っています。
歯垢とは、ヌルヌルとした白い付着物で、その中には食べカスや細菌、それから唾液の成分などが含まれています。これが時間をかけて硬くなると、歯石となります。ちなみに、歯石は歯ブラシで落とすことはできません。ですので、歯磨きというのは、全ての歯に付着した歯垢を落とすものだと考えてください。
どうして歯垢を落とすの?
では、なぜ歯磨きによって、歯垢を落とさなければならないのでしょうか。それは、この歯垢がむし歯の原因菌を増やし、歯の着色を促すからです。そして、時間をかけて歯石となることで、歯周病をも発症させてしまうのです。
つまり、歯垢は口腔内における、全ての病の根源であると言えるのです。逆に言えば、毎日の歯磨きで、この歯垢を綺麗に落としておけば、虫歯や歯周病にはなりません。また、歯が黄色く着色することも、ほとんどなくなることでしょう。
1か所につき20回以上磨くことが必要
歯磨きの目標は、歯垢がない状態、つまりプラークフリーの状態にすることです。けれども、歯垢というのは、そう簡単に除去できるものではありません。歯垢は粘性が高く、歯の表面にへばりついています。また、歯と歯の間などの歯垢は、磨き方を工夫しなければ、絶対に落とすことはできません。ですので、まず歯磨きの基本として、1か所につき20回以上磨くことを心がけましょう。これは1本の歯ではありません。1本の歯における、1か所1か所を意味しています。そして、磨く際にはできるだけ小刻みに歯ブラシを振動させてください。そうすることで、お口の中の歯垢を限りなくゼロに近づけることができます。
歯の磨き方にも色々な方法がある!
歯の磨き方は、色々な方法があります。具体的には、スクラビング法やフォーンズ法などが挙げられますその中でもおすすめなのが、バス法です。バス法とは、歯ブラシを45度に傾けて磨く方法です。そうすると、毛先を歯と歯茎の間にあるポケットへ滑り込ませることが可能なのです。ちなみに皆さんは、磨き残しが最も多いを場所をご存知ですか?
勘の良い方はもう気付かれていることでしょう。実は、このバス法で磨くことのできる、歯と歯茎の間のポケットが最も磨き残しが多い場所なのです。こうした磨きにくい場所まで綺麗に掃除するには、正しい歯の磨き方を実践しなければなりません。それだけでなく、適切な硬さの歯ブラシや歯磨き粉を正しく用いることも重要と言えます。