歯の着色は色々な理由で起こる!
歯に着色などの汚れがついてしまうのは、単に歯磨きの仕方が悪いだけではありません。もともと、着色しやすい歯質を持っていたり、着色しやすい食べ物を沢山摂取していると、歯は自然と汚れていってしまいます。そこで、どういった食べ物が歯の着色を招きやすいのかを今回ご紹介していきます。
こうした食べ物が歯を汚す原因となる!
まず、歯に汚れをつけやすいものは、色の濃いものが多いです。例えば、赤ワインやコーヒーなどは、見るからに色が濃いですね。これらを毎日のように飲んでいる人も、結構いらっしゃるかと思います。もちろん、これらの飲み物が体に悪いということはありません。赤ワインのポリフェノールは、体の健康に寄与します。また、コーヒーは頭を覚醒させるだけでなく、いくつかの全身疾患を予防する効果もあると言われています。ですから、赤ワインやコーヒーを飲むのは良いのですが、問題となるのはアフターケアです。
これらの飲み物を飲んだ後に、きちんと歯を磨き、お口の中を綺麗にすることができれば、歯面に汚れが沈着することはありません。その他、チョコレートも見るからに色が濃いですよね。それだけでなく、チョコレートというのは粘性が高く、歯の表面に付着しやすいですから、歯を汚す原因にもなりやすいと言えます。
それから、緑黄色野菜やブドウ、それからバナナといったフルーツも着色の原因となりますので、注意が必要です。
食品の中の何が汚れの原因となるのか
では、先ほど挙げたような食品の何が、歯を汚す原因となるのでしょうか。赤ワインやチョコレートなどは、もともと色が濃いので、着色の原因となるのはよくわかります。しかし、歯を汚しているのは、色の濃い色素だけではありません。実は、それぞれの食品に含まれている幾つかの成分には、各々で異なった、歯を汚す原因というものがあるのです。
まず、タンニンという成分についてですが、これはお茶やワインのシブに当たるものです。体に良いとされている「ポリフェノール」の一種ですが、歯を汚す一因にもなっています。次に、アントシアニンですが、これはブドウやブルーベリーなどに豊富に含まれています。アントシアニン自体は、目の健康に寄与してくれるとても良い物質なのですが、歯を着色する原因になります。その他、イソフラボンという物質は、大豆に多く含まれています。これは着色の原因というよりは、歯に汚れを付着させる原因と言った方が正確かもしれません。
このイソフラボンも、骨粗鬆症や更年期障害などの症状を改善する、体に良い物質と言えます。このように、歯を汚してしまう食品の成分というのは、その一方で、体に良いものばかりであると言えます。