磨き方に注意するなら、その前に道具を見直そう
いつもの磨き方で大丈夫?
歯周病の予防は、まずは歯ブラシの選び方からです。
■ヘッド
ヘッドは「小さめ」を選びましょう。奥歯を磨きやすくするためです。プラークは歯ブラシが届きにくい奥歯によくたまります。
■硬さ
柔らか目から普通、植毛は3列のものを選びましょう。
硬い毛でゴシゴシこすると、歯が摩耗してエナメル質が剥がれます。歯茎にも傷をつけることになります。
■毛先
毛先はまっすぐ、柄もまっすぐのものを選びましょう。
山形カットの歯ブラシは、歯と歯の間によくフィットすると宣伝されていますが、歯の形は人それぞれですのできちんとフィットするかは分かりませんし、逆にプラークを磨き残す可能性がありますので、毛先が平らにカットされているものを選びましょう。
歯周ポケット用には、先端が細いものを選び、毛先が入っていけるものにすることがおすすめです。
しかしそうすると歯の表面を磨くには強さが足りないため、プラークが取り除けません。
それで普通の歯ブラシと歯周ポケット用の2本を使い分けるのが良いと思います。
■補助用具
歯が重なっている部分、奥の歯には「ワンタフト歯ブラシ」がお勧めです。この歯ブラシは特殊な三角毛で磨き残しを防ぐための歯ブラシです。
日本ではあまり普及していませんが、歯周病予防先進国である北欧では、「ワンタフト歯ブラシ」がメインで使われているほどです。
歯ブラシだけではなく、歯間ブラシ、デンタルフロスも使いましょう。
正しい磨き方
磨き方ですが、とにかく丁寧に、3分以上かけて磨くことです。
ゴシゴシ磨くと歯と歯茎に傷をつけることになりますので、ペンを持って、歯に色をぬるような感じで磨くと良いです。
歯ブラシは1ヶ月で交換するようにしましょう。
歯科医院に検診に行くと、歯科衛生士さんが磨き方を教えてくれます。
しっかりと聞いていると自分の我流の磨き方では磨き残している部分があることに気づきます。
適切な歯磨き粉を選ぶ
歯磨き粉は何を使いましょうか?
歯の再石灰化を助け、歯を強くするフッ素配合のものがお勧めです。歯肉炎、歯周病予防と書かれている歯磨き粉を選びましょう。
成分として、薬用成分IPMP(イソプロピルメチルフェノール)は、歯周病原因菌を殺菌してくれるのでおすすめです。
またMAG(グリチルリチン酸モノアンモニウム)配合のものだと歯茎の炎症を静めてくれます。
デンタルリンスを使うことも特に夜寝る前には効果的です。