プラーク(歯垢)の原因を理解し、抑制することが大切
プラークの正体
歯周病の原因はプラークです。
プラークは日本語では「歯垢」と訳されており、つまり読んで名の通り歯の垢ということです。英語のプラーク(plaque)は様々な意味に使われますので、歯垢は「dental plaque」となります。
プラークとは白色または黄色がかった粘着性(ネバネバした)の沈殿物です。食べ物の残りカスではなく、細菌と代謝物のかたまりです。プラークは「バイオフォルム」とも呼ばれます。
プラークは歯の間、歯茎と歯の間に付着しやすい傾向があります。プラークには1mgに1億以上の細菌が存在しており、そのうち歯周病の原因菌は300-500と言われています。
プラークはどのように発生するのか
食事の後8時間でプラークが発生します。プラークが石灰化したものを歯石と言います。歯石は食事の後48時間でできるようになります。
歯石自体は、病原性はないのですが歯石の表面はザラザラして凹凸があるため、歯石の上に新たなプラークは付着します。ですから少しでも早く歯石を取り除くことがすすめられます。
歯石は歯磨きでは取れないので、歯医者さんで取ってもらう必要があります。
さてプラークの中の細菌が歯肉に付着すると炎症が起こります。適切なクリーニングなど口腔ケアがされていないと、炎症がどんどん広がっていきます。
歯周病の原因菌は酸素を嫌うため、歯と歯茎の間、つまり歯周ポケットと呼ばれるところに入り込み、蔓延します。
環境と習慣で歯周病にかかりやすくなる
歯周病はプラークの中の細菌によって引き起こされることが分かりましたが、間接的にも歯周病を起こしやすい口腔環境、生活習慣があります。
歯周病を起こしやすい口腔環境には次のようなものがあります。
歯石、歯並び、悪い噛み合わせ、被せ物クラウンが合っていない、口呼吸、歯ぎしりなど
歯並びが悪いとプラークが溜まりやすくなりますから、10代から20代のうちに矯正をすることが勧められます。
口呼吸は、口が乾燥しやすくなりますので、唾液による自浄作用が働かず、プラークが増加します。
歯ぎしりは、歯周病の直接の原因にはなりませんが、強い力が歯にかかって歯茎の炎症につながったり、歯を支える骨に悪影響をもたらしたりします。それが歯周病へのかかりやすさにつながります。
歯ぎしりには、マウスピース作成がお勧めです。歯の摩耗を防ぐとともに歯周病の予防にもなります。
マウスピースは保険がききますので、歯科医院で自分自身のマウスピースを作成できますし、自分で歯固めをして作る安価なマウスピースもドラッグストアで購入できますので、睡眠中に歯ぎしりをしている人はマウスピースを作りましょう。
歯周病を起こしやすい生活習慣については「歯周病と生活習慣」ページでご紹介します。