女性ホルモンと歯周病

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口の中をできるだけ清潔に保って定期的にクリーニングを

 

男性と女性、どちらが歯周病にかかりやすいと思いますか?

 

ガンの発症率を見てみますと男性の54%に対して女性は41%、ガン死亡率も男性26%に対して女性は16%と少なめです。

 

女性の方が平均寿命が長く、男性より病気にかかりにくいのは紛れもない事実なのですが、こと歯周病に関しては女性の方がかかりやすいのです。

 

妊娠と女性ホルモン

 

「子どもを一人産むたびに歯を一本失う」という言い伝えがあります。これは女性の体内のカルシウムを赤ちゃんに与えるため、骨粗しょう症になりやすく、歯が失われる、とも言われますが、歯を失う大きな原因は歯周病なのです。

 

女性が歯周病にかかりやすい理由な何でしょうか?それは「女性ホルモン」のせいです。口内の歯周病菌の中には女性ホルモンを栄養源とするものがいます。

 

月経のときに歯がムズムズしたり、歯茎が腫れたりする傾向があることにお気づきの方も多いと思います。

 

女性ホルモンが多くなると、歯周病の原因菌が活発になります。

 

特に10代の初潮を迎える思春期、妊娠中、閉経期は歯周病になりやすい時期です。

 

つわりのときには、歯ブラシを口に入れただけで吐き気がするという人もおり、歯磨きがうまくできない時期もあります。特に妊娠後期は女性ホルモンが月経時の10〜30倍になるため、注意が必要です。

 

早産を引き起こす原因にも

 

歯周病は早産の原因にもなります。

 

赤ちゃんは羊水内の「プロスタグランジン」という物質が一定量に達すると子宮の収縮が生じ、生まれますが、歯周病の菌は「プロスタグランジン」を増やす働きがあるので、赤ちゃんの成長よりも早く「プロスタグランジン」が一定量に達し、早産を引き起こすのです。

 

歯周病を持つ人の早産の確率は、健康な人の7倍と言われています。

 

出産後は何かと赤ちゃんのために忙しく、口腔ケアが疎かになります。

 

閉経期はホルモンバランスが崩れ、骨密度も低下し、口内も乾燥しやすくなりますので、歯周病が増える時期です。

 

歯周病にとっては厄介な女性ホルモンですが、女性ホルモンを取り除く訳にはいきません。

 

歯医者さんで定期的にクリーニングがお勧め

 

ではどんな対策をしたら良いのでしょうか?

 

妊娠中は特に、口腔ケアを念入りに行いましょう。つわりがきついときでも、少しでも気分が良くなったら、歯医者さんで歯のクリーニングをしてもらいましょう。

 

何か歯の調子がおかしくなくても定期的に歯医者さんに通って口内チェックをしてもらうのが一番です。

 

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