歯周病 怖い病気?

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心疾患や認知症などを進行させる原因になり得る

 

歯周病は非常に一般的な疾患なのですが、実はとっても恐ろしい病気です。

 

まず初期にはほとんど自覚症状がありません。歯茎の腫れ、痛みに気づいて歯科医院を受診する頃には症状がかなり進んでいます。

 

そもそも歯を失っては元も子もない

 

歯周病の恐ろしい結末とは、歯を失ってしまうことです。

 

歯周病は感染病で、人から人にうつります。歯周病の重い人が家族にいる場合は、箸やスプーンを共用しないように気をつけましょう。

 

歯周病は慢性疾患ですので、完治は難しい病気です。時間をかけて静かに進行していくので、「サイレントディジーズ」ともいわれます。

 

痛みがなくても歯周病のことも

 

痛みや違和感だけをバロメーターにすることはできません。痛みがないからといって歯医者に行かない人がいますが、歯周病治療の観点からは全くよくありません。

 

歯肉にはたくさんの毛細血管が通っています。血管は体全体と繋がっており、歯周病は全身を巡ることになります。体全体に悪影響を及ぼすのです。

 

歯周病が引き起こす疾患の例

 

血管内に侵入した歯周病原因菌は次のような病気を進行させます。炎症で生成される物質(サイトカイン)もまた様々な疾患を引き起こします。

 

冠状動脈性心疾患

歯周病を持っていると心疾患のリスクが、1.15〜1.24倍に高まります。

 

糖尿病

歯周病は糖尿病の合併症の一つです。歯周病で作られるサイトカインは、インスリンの働きを阻害するため、血糖値コントロールがしにくくなります。糖尿病と歯周病は切っても切り離せない「悪友」のようなもので、糖尿病患者の多くは歯周病にかかっており、歯周病の人には糖尿病患者が多いのです。

 

骨粗しょう症

歯周病で作られるサイトカインは、骨代謝に影響を与えますので、骨粗しょう症との関連性が報告されています。

 

誤嚥性肺炎

唾液中の歯周病原因菌が肺に入ると、肺炎を起こしやすくなります。誤嚥性肺炎は高齢者に多い病気です。高齢者には特にしっかりとした口腔ケアは必要です。

 

早産、低体重児出産

歯周病原因菌およびサイトカインは子宮の収縮を引き起こし、早産、低体重児出産の原因になります。歯周病にかかった妊婦の早産、低体重児出産のリスクは歯周病ではない妊婦の4.3倍になります。妊婦さんにもしっかりとした口腔ケアが必要です。

 

認知症

マウスの実験では、歯周病のマウスの方が、アルツハイマー病にかかりやすいというデータがあります。

 

このようにまさに万病の元である歯周病はほっておくと危ない、ということが分かりますね。

 

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